家入葉子・堀田隆一(著)『文献学と英語史研究』(開拓社、2023年)

1980年頃から現在までの英語史研究を紹介

開拓社の最新英語学・言語学シリーズの第21巻として、『文献学と英語史研究』を出版しました。20世紀の終わりから現在までの英語史研究を広く紹介するための一冊です。

「20世紀後半の研究を踏まえつつ、今世紀に入ってそれぞれの研究がどのように展開し、これまでどのような研究成果が得られ、また今後期待されるかについて、実証的かつ論理的に詳述することを目指している」(pp. iii-vi) というシリーズの趣旨にしたがって、執筆を進めました。

扱う研究の量が多いので、一つ一つの研究に多くの紙幅を割くことはできませんでしたが、できるだけ各分野の研究を網羅的に紹介する工夫をしています。また、20世紀の終盤以降は、史的コーパスの構築や方言地図、辞書など、多様な形でデジタル化が研究を大きく前進させた時代でもあります。本書では、英語史研究で有効に利用することのできる「道具」についても章を設けて解説しています。

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目次

「最新英語学・言語学シリーズ」の刊行にあたって
はしがき

第1章 英語史研究の潮流
第2章 英語史研究の資料とデータ
第3章 音韻論・綴字
第4章 形態論
第5章 統語論
第6章 英語史研究における今後の展望にかえて

参考文献
索引
著者紹介