R. L. Trask, Language Change(家入葉子・注釈)ひつじ書房, 2019.

R. L. Traskの名著に注を付けて教科書にしました

R. L. Trask (1944-2004)の名著、Language Changeに注釈をつけて、ひつじ書房さんから出版しました。原本は比較的容易な英語で書かれていますので、注釈をつける際には、この本を能動的に活用するためのエクササイズに重点を置きました。エクササイズにレベル分けをしましたので、さまざまな読者の皆さんに活用していただけます。英語の起源や英語の歴史についての記述も多々含まれていますが、現代英語をよりよく理解するという視点にたって執筆されたワークブックです。

ISBN: 9784894769991
菊判並製144頁, 1,700円+税

Traskの著書の中には、相当に気合を入れて読まなければならないものもありますが、この本はページ数も少なく、気軽に英語の歴史の全体像をつかむことが可能です。タイトルからはわかりにくいですが、実際は「英語」の変化を扱った本です。分量は少ないですが、インド・ヨーロッパ語族やゲルマン諸語など、英語のルーツにかかわる言語についての記述も含まれています。

原著の出版年は1984年で、本格的なコーパス時代よりも前になります。この時代にすでにヴァリエーションの視点を多分に含み、英語史と現代英語をつなぐこのようなワークブックが出版されていたことは驚きであると同時に、再版されながら現在でも入手可能であることが納得できます。とはいえ、もし絶版になったあとも長く使用することができるよう、日本語の注釈がついたバージョンを出版しました。

原文の部分は、省略することなく、すべての章が含まれています。ページも原著のページと一致していますので、そのまま引用等にもお使いいただけます。

原著の出版年が20世紀の後半なので、例文等に、少し古い社会・文化の状況を反映した内容が含まれている点をご了解ください。

目次

  1. Language is always changing
  2. English in the past
  3. Borrowing words
  4. Creating words
  5. Change in pronunciation
  6. Change in spelling
  7. Change in grammar
  8. Change in meaning
  9. The origin of dialects
  10. Relatedness between languages
  11. More remote relations
  12. The birth and death of languages
  13. Attitudes towards language change
  14. Putting it all together

このあとに、日本語による注とエクササイズが続きます。

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