Chaucerの英語
Chaucerを読む
Geoffrey Chaucerを読む際には、The Riverside Chaucerをお薦めします。校訂のあり方に課題があるテキストも含まれていますが、多くのテキストは、やはりこの版でということになります。Oxford University Pressがペーパーバックを出してから、ますます入手が楽になりました。
Chaucerを読むための辞書
- Chaucerを読む際に手元で利用するグロッサリーとしては、Normand Davis et al. (eds.) の Chaucer Glossary がお薦めです。ロングセラーです。
- ハーヴァード大学内のサイトにあるThe Geoffrey Chaucer Websiteの中にChaucer Glossaryがあります。 (テキストと翻訳もこのサイトから参照できるようになっています。)
- eChaucer: Chaucer in the Twenty-first Centuryも、ご覧ください。このサイトは、電子的テキスト等、たくさんの情報も同時に提供しています。
- A Basic Chaucer Glossary - 基本の100語のグロッサリー(Jo Koster氏のサイトから)。 このグロッサリーに掲載されている語については、ある程度覚えてしまうと中英語の読みがスムーズになります。
- Middle English Dictionary - Middle English Dictionary (MED) は、Chaucerに限らず、中英語のあらゆるテキストに対応し、例文も豊富。ただし、使い方が若干難しいです。中英語の綴り字にはかなりのバリエーションがありますので、Headwordではなく、その他の検索方法も試してみてください。Middle English Dictionaryのサイトでは、コーパスも公開されています。
- Fordham University内のMedieval Sourcebookには、多数のリンク、電子テキスト情報、現代語訳情報などがあります。リンク切れも多いようなので、General Prologueの現代英語とのパラレルテキストのサイトにも直接リンクを張ります。
Chaucer関連のサイト等
- Glossarial Concordance to Middle Englishでは、特定の語について、ChaucerおよびGowerの具体的な使用例を見ることができるようになっています。こちらもご活用ください。
- 同様に、Benson版によるA Glossarial DataBase of Middle Englishも利用できます。
- The Hengwrt Chaucerの写本の画像へのリンク(The National Library of Wales)。
- YouTubeにHouse of Fame Introがありましたので、リンクを張っておきます。少し音が小さくて聞き取りにくいですが、テキストの全貌を見渡すのによい動画だと思います。
- YouTubeで、The Book of the Duchessの朗読を聞くことができます。他にも、YouTubeでChaucerについて学ぶことができるサイトを、コトバと文化のフォーラム(家入葉子のブログサイト)のこちらのページにまとめています。
- The Open Access Companion to the Canterbury Talesのなかに、Simon HorobinによるChaucer’s Middle Englishがあります。参照してください。
Chaucerの電子テキスト
- Corpus of Middle English Prose and Verseの中のThe Canterbury TalesとTroilus and Criseyde
- グラスゴー大学のSTELLAプロジェクトの中に、Miller’s Taleについての詳しいサイトがあります。実際のテキストには、こちらから。Readings in Early Englishにも、Chaucerのテキストが収められています。朗読を聞くことができます。
- Caxton’s Chaucer - British Libraryのサイトで、Caxtonが印刷した『カンタベリ物語』の2つのテキスト(1476, 1483)のテキストの比較もできるようになっています。Caxtonのテキストについての説明ページは、こちら。
- Harvard’s Geoffrey Chaucer Website
- The Parliament of Fowles ー W. W. Skeatの版(The medieval and classical literature libraryの中のテキスト)
- Representative Poetry Onlineの中のGeoffrey Chaucer ー トロント大学のサイト。『カンタベリ物語』(Hengwrt写本)のいくつかのテキストが含まれています。
- The Romaunt of the Rose (Professor Graham D. Caie, University of Glasgow) - Glasgow写本(transcriptionがついています)とThynne’s edition (1532)
Chaucer作品の日本語訳
- 桝井迪夫(訳)『カンタベリー物語』(岩波書店)― 世界史にも出てくる Geoffrey Chaucer の The Canterbury Tales の完訳です。とても入手が簡単なので、中英語で Chaucer を読むときには必見。
- 笹本長敬 (訳) 『チョーサー 初期夢物語詩と教訓詩』- 夢物語も Chaucer作品の主要なジャンルの一つです。
中英語関連のサイト
- 道徳劇についてのページも作成しています。
- Youtubeのチャンネル、Middle English manuscriptsから — How To Read Medieval Manuscripts Written In Middle English(前半は中英語の文法等の説明になっています。約8分頃からscriptsの説明、特にゴシック体についての説明が始まり、最後にBritish LibraryとParker Libraryの写本に関するサイトの使い方の説明があります。
- YouTubeで学ぶ中世写本については、ブログサイト(コトバと文化のフォーラム)のこちらのページにまとめています。写本で使用される書体の動画等にリンクを張っています。同様に、コトバと文化のフォーラムの「中世写本について」のページもご参照ください。
- British LibraryのDiscovering Literature Medievalの中にGeoffrey Chaucerについての紹介ページがあります。Chaucerの生涯や作品についての簡単な説明を読むことができます。
- ブログサイト(コトバと文化のフォーラム)に、大英図書館の写本へのリンクをまとめた中英語写本の画像(大英図書館)のページもあります。
- ブログサイト(コトバと文化のフォーラム)にもChaucerに関連するYuoTube等を紹介するページを設けています。
- ブログサイト(コトバと文化のフォーラム)のこちらのページで、『パストン家書簡集』についてのサイトも紹介しています。