2020年度大学院演習

英語の語彙の歴史

  • 本年度のメインの参考図書は、The Oxford Handbook of Lexicographyになります。図書館のものを利用します。
  • その他、必要に応じてLynda Mugglestone (ed.), Lexicography and the OED: Pioneers in the Untrodden Forest (OUP) も参照します。やはり図書館のものを利用。
  • (参考)英語の語彙がいかにロマンス系の言語の影響を受けているかがわかるYouTubeのサイト(German language compared to other languages)がありましたので、リンクを張ります。

学会発表や論文作成を前提とした発表

学会発表や論文作成を前提とした発表を控えている人はいつでもご連絡ください。授業の中で取り上げていきます。

その他

その他、以下のようなテーマについても取り上げていきたいと思います。

  • 文法化
  • 語彙化
  • 構文文法
  • Chaucerの英語
  • 古英語作品
  • 中英語作品
  • 歴史社会言語学
  • 歴史語用論
  • コーパス言語学
  • データベース
  • OEDとHistorical Thesaurus
  • 中世写本の書体
  • 世界英語
  • 現代英語の変化
  • Complementation
  • 法助動詞の発達
  • 中英語から初期近代英語にかけての綴り字
  • 英語の完了形の歴史
  • 英語の語順の変化
  • 英語の動名詞

コラム

寺澤盾(著)『英単語の世界―多義語と意味変化から見る』(中公新書)

英語の語彙の世界を、認知的な視点、歴史的な視点、社会言語学的な視点を交えて解説したお薦めの本です。

目次

第1章 もっとも語義の多い英単語は?
第2章 a hand of bananasはどんな手?
第3章 bottleを飲み干す
第4章 quite a fewはなぜ「たくさん」?
第5章 youは多義語
第6章 トイレを表す語彙の変遷
終章  一語一義主義

Jean Aitchisonの「浴槽効果」についての言及もあります。

<引用>
「ところで、言い間違いの例では、pinnacleと言うべきところをpineappleと言ってしまったり、anecdotes(逸話)をantidotes(解毒剤)と言い間違えたりするなど、間違えた語は正しい語としばしば語頭・語末が類似しています。オックスフォード大学名誉教授で言語学者のジーン・エイチソン(Jean Aitchison, 1938-)は、人は語の中央部よりも語頭と語末をよく記憶していると考えています。エイチソンは、人が浴槽につかっているとき頭と足の先が出ていることから、こうした言い間違いや語の記憶に関する傾向を「浴槽効果」(bathtub effect)と呼んでいます」(p. 144)