歴史社会言語学・歴史語用論

2000年代に入った頃から歴史社会言語学・歴史語用論という用語を頻繁に耳にするようになりました。この流れは、かなり長い伝統に基づいているものだと思いますが、たしかに近年の研究動向として無視できないものになってきています。

日本語の関連文献

英語による関連文献

  • Historical Sociolinguistics: Language Change in Tudor and Stuart England (Routledge) — Terttu Nevalainen & Helena Raumolin-Brunbergの共著で、版を重ねていますので、入手しやすいです。英語で歴史社会言語学をやる人は誰もが読んでいる著書です。言語のヴァリエーションの考え方が、わかりやすい事例とともに示されています。タイトルに示された時代以外にも応用可能です。
  • Language Change: Progress or Decay? (Cambridge University Press) — Jean Aitchisonによる英語の言語変化についての入門書です。タイトルに社会言語学という言葉はありませんが、伝統的な言語変化の視点に、社会言語学的な視点がプラスされた面白く、わかりやすい入門書です。タイトルはかなり示唆的。版を重ねるときに、かなりの改訂が加えられることが多いのが特徴的です。
  • English Historical Pragmatics (Edinburgh University Press) — Andreas Jucker & Irma Taavitsainenの共著で、Edinburgh University Pressの教科書シリーズから出版された歴史語用論の入門書です。語用論や社会言語学を史的文献に応用する取り組みがどのように進んできたか、またその流れにコーパス言語学がどのようにかかわっているか、わかりやすく解説されています。

歴史社会言語学・歴史語用論に関連する多様なトピック

家入葉子のブログ、コトバと文化のフォーラムでも、歴史社会言語学・歴史語用論に関する多様なトピックを扱っています。たとえば、