著書
Mayumi Taguchi & Yoko Iyeiri (eds.), Pepysian Meditations on the Passion of Christ: Edited from Cambridge, Magdalene College, MS Pepys 2125 (Universitätsverlag Winter, 2019)
Pepysian Meditations on the Passion of Christの校訂版を出版しました。家入は、Introductionの言語についての記述、校訂の方法についての記述、コメンタリの言語についての注を主に担当しました。テキストの校訂とグロッサリーは、協働で作業を進めました。
Hideshi Ohno, Kazuho Mizuno, & Osamu Imahayashi (eds.), The Pleasure of English Language and Literature: A Festschrift for Akiyuki Jimura (Keisuisha, 2018)
本書の1章として、人称代名詞のitについての論文を寄稿しました。論文では、Nicholas LoveのSpeculum Vite Cristi (1494)を題材に、中英語における人称代名詞の hit と it のテキスト内のヴァリエーションを社会言語学的な視点から議論しました。古英語ではhitという形態をとっていた三人称中性の人称代名詞がh-droppingによりitになる主な変化は中英語後期に起こります。変動期には両者の分布に興味深い傾向が見られることを具体的なテキストの分析を通して明らかにします。